◎　第１回　「マーケティングを通して表現するとういこと」 　◎　講師：小山剛司 氏　(株式会社エフティ資生堂　マーケティング本部商品企画部) 　◎　受講者数：22名 ▲　前半　1/28(水)　 女子中高生をターゲットに大ヒットしたシャンプー「ティセラ」を例に採り、商品開発から販売戦略にまで及ぶプロセスをトイレタリー業界のウラ事情を交えながら語っていただきました。 講義開始は小山氏の自己紹介。自分は何者であるか、自分を見つめ直し、自ら発信していく事が表現の始まりであり、受講者とのコミュニケーションの始まりを暗示させているようでした。 次に、何も無いところから、独自のマーケティング手法によるコンセプト作りを通じて、商品を作り、世に送り出すまでを、実際の社内プレゼンテーション形式をベースにプロジェクター・ビデオ素材を使いわかり易く解説。 特に、マーケティングにおいては机上の数字だけでなく、自分の頭・体を使って体験・検証し、自分が納得するまで掘り下げる事により、そこに何をプラスしていけば今までにない新しい発想(企画)が生まれるのか。 その企画誕生の原点を解き明かすとともに、自分が発想したことをいかに表現していくのか、お笑い芸人を目指した経歴を持ち、人を楽しませ幸せな気分にさせる事が趣味とも言える小山氏の「遊び心」を巧みに操るセンスを織り交ぜた演出が、商品企画からプロモーションの細部に至るまで見事に堂々と表現されていることをこの講演を通じて証明されました。 受講者は、学生・会社社長・デザイナー・営業担当者・広報担当者など様々な方に参加戴きましたが、ビジネスであろうが何であろうが、自信を持って自分を表現していくことで初めて見えてくるものや新しい自分を発見できる事に気付かされたに違いありません。 講義終了後の質疑応答でも、講師の迷いのない明解な答えにより、受講者はより表現し企画する事の大切さ、楽しさを身近に感じられた事でしょう。 尚、当日は小山氏が「春の新商品」記者発表と重なり、30分講義開始が遅れるというハプニングが発生しましたが、先ほど記者発表したてのホットな情報とともに小山氏の商品担当者としての仕事の一部が垣間見られました。 最後に小山氏から受講生に課題を出し、次回発表する事としました。 〔課題〕：「ボディソープを創ろう！」 ボディソープを題材に商品開発から販売戦略までの企画書作り。 （１）企画の4P(Product・Place・Price・Promotion)設定 コンセプト・ネーミング・ターゲット層設定 （２）販売計画、市場での販売収支(売上〜利益算出) ▼　後半　2/4(水) 前回のようなスクール形式ではなく、机を取り払い講師も含め椅子を円形に並べてのラフなスタイルで受講者に課題を発表いただき、講師がコメントするといった講義形式としました。 受講者の発表内容は一週間を無駄なく課題作成に費やした様子が伺える程、様々な切り口から入念に考えられており、規模は小さいながらも実体験や調査のプロセスをしっかり踏まえ、自信を持って自分を表現している企画が実践されていました。 講師もその熱意に負けじと一つ一つの企画にメモをとり、コメントにも熱が入り、終了時間目一杯までの講義となりました。 最後の質疑応答では、講師である小山氏の「将来のビジョンは？」との質問に、出身である大阪は堺市の「市長」と答え、「人を幸せにしたい」という小山氏の発想の根源でもあるサービス精神の理念が語られ、第１回表現者養成マテーマは終了しました。 ●○　懇親会　○● 　講義終了後は受講者と講師による懇親会を実施しました。 　講師と受講者が入り交ざっての歓談は、講師への個人的質問から就職活動や好きなお酒の話まで話題は尽きないといった具合で、参加者のネットワークが築かれた様子です。 受講者の皆さんのアンケート結果 ◆講義のご感想・ご意見 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 後半のディスカッションはとてもシゲキ的。今回のような形式はまた参加したい。講義もよかったが、参加者の色々な話が聞けてよかった。 (広告代理店営業) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 普段担当している広告・宣伝・店舗開発とリンクするところが多数あり深く納得した。モノづくりの基本がわかった気がしました。疑問に思っていたことが、解明されスッキリした。 (広告代理店営業) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ （その他のご感想・ご意見） ・人前で自分が企画したことをプレゼンすることは初めてで 　貴重な体験となりました。(学生) ・少し、ものの考え方が変わったように思います。（デザイナー） ・小山さんとはまた時間をとっていただいて色々とお話したいです。 　（会社経営） ・日々発見は様々ありますが、今回は自分にとって非常に刺激を 　受けました。大満足です。（パブリシスト）