◎ 第3回「音が表現するシーン・温度・気持ち」
 ◎ 講師:川崎 晴美 氏
 ◎ 受講者数: 8名


▲ 前半 3月3日(水) 

今回の講義は、川崎さんにピアノの生音を用いて講義いただくことになり、会場は原宿の音楽スタジオに変更し、講義を開催しました。受講生はピアノスツールに腰掛けている川崎さんと同じくらいの目線で着席し、ピアノのすぐそばということもあり少々緊張した状況での講義開始となりました。
川崎さんの自己紹介から始まったのですが、いつしか受講生の簡単な自己紹介も入り混じり、気が付くと和んだ空気が流れるなか川崎さんと受講生が感じることそのままを会話しあうような講義が始まっていました。

課題:川崎さんが現在制作中の舞台音楽について、この舞台台本の音楽に関するト書きから自分ならこういう表現をすると思う表現を、音楽でも絵でも言葉でも、自分のスタイルで表現する。




▼ 後半 3月10日(水)

一週間という短期間にもかかわらず、課題に対して様々な表現方法で課題発表を行いました。
カセットテープで別の音を流しながら自らピアノを演奏したり、ト書きから感じ取った一瞬の感覚を全く別のストーリーを用いてその情景を言葉と体の動きだけで演じたり、自分の中にある音を組み合わせてあるはずのない情景を説明したり、Tシャツのデザインに感情・ストーリーを表現したりと各々が得意とするジャンルで表現がぶつかり合う非常に濃い内容の講義となりました。






受講者の皆さんのアンケート結果
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◆講義のご感想・ご意見

「感動」
感じて動く。
ついつい言葉ばかりになってしまいがちですが、あの場に立ち会った人は動いていた。
すごく刺激的で心地良く、でも当たり前の事、生を意識しました。
(俳優)

今回のゼミナーで一番感じたことは、参加者同士の距離感がぐっ!と縮んだということです。
これまで何回か参加させて頂きましたが、毎回少しづつ距離感が狭まってきている印象を受けていましたが、今回で一気に加速した気がします。
また、それとともに講座がより活性化し盛り上がったようにも思います。
川崎さんが、表現は「恥部をさらすのに似ている」とおっしゃっていたように、”表現”には人と人との距離感が縮まる力がある。というのを再認識したように思います。
(デザイナー)

表現することの難しさや、1つの表現から人は色々な感じることを感じるんだな、と当たり前のことを改めて実感することができました。
私は本来、ビスネス会話(必用なことを必用最小限で正確に表現する)ことをずっと追求してきたました。その結果、日常の会話などにもその傾向が出てしまい、話に肉付けをして表現することが苦手になっていたような気がします。
今回、色々な方の話や感じ方を聞いて、自分の考えを表現することの大切さを感じ、自分も、意識しいてそれをやっていこうと思いました。
また、表現する手段は、音楽やTシャツ、物語とさまざまでした。
私が一番上手に表現できる手段をこれからも追求していきたいと思います。
(アパレル会社勤務)

音楽家の方の講座でありながら実に様々な分野の生徒が集まり、かえって面白くなりました。川崎先生の講座はもちろんまた別の講座にも参加してみたいです。大変有意義な時間となりました。ありがとうございました。
(ピアニスト)