◎ 時間: 各日 19:00〜21:00◎ 会場:1F(渋谷区道玄坂2−9−9)

 2004年1月28日(水)、2月4日(水)
小山 剛司 (こやま たけし) : プロダクトデザイン
●1回目
  • ヒット商品「ティセラ」の商品開発を例にとり、流行に敏感な女子中高生を徹底的に研究し、トレンド予測することにより、いかにして商品のコンセプトを生み出し、その販売戦略まで結び付けヒットさせるかを語ります。
  • 企画を考える場合に何が必要なのか、伝えたい相手の捉え方と伝え方のセンスのポイントを探っていきます。独自のマーケッティング手法から色・香り・音楽とMEDIA MIXさせた広報展開での表現手段を学んでいきます。
●2回目
  • 日常業務を感性で捉えクリエイトしていく事で、多種多様なプランが生まれます。課題も様々な状況・パターンの企画に対応できるようスキルを学んでいきます。


 2004年2月18日(水)、25日(水)
小林 和道 (こばやし かずみち) : 起業
●1回目
  • 会社を設立(起業)するとはどういう事なのか。その裏にあるやる気と葛藤から、決断の決め手へ導く、心境・思考パターンを解明します。大なり小なり、人は常に決断の連続であることを気づくはずです。
  • 自分の中に前例が無い事に対し、いかにしてモチベーションを持ちつつ自分が作り上げたビジョンへ近づけられるのか。創意工夫を持続させる事の重要性を学びます。
●2回目
  • 何かを決めようとするとき、もしくは深く考えるときの手順などと合わせて、発想し表現していく事へ結びつけた考え方を自分のパターンにしていく訓練を中心にテーマを設定。各人にプレゼンテーションをしてもらいます。


 2004年3月3日(水)、3月10日(水)
川崎 晴美 (かわさき はるみ) : 音楽演奏
●1回目
  • 音楽とは一体何であるのかを紐解いていきます。その仕組みと使命を理解した上で、メロディーを紡ぎ出すためのイメージを創造する可能性を探っていきます。
  • テキスト選定に沿った形で、音楽のつけ方、音響についての効果を実践することを通して具体的に学びます。
●2回目
  • 自分を音や音楽で表現するとどうなるのか。使う道具も、楽器に捉われず自由な発想で選んでいきます。参加者がプランを作成し発表する事で音や効果音の真の意味を自覚し、音に満ちた現代を再認識します


 2004年3月4日(木)、18日(木)
萩原 朔美 (はぎわら さくみ) : 表現全般
●1回目
  • まずは、萩原先生が、今迄実際に実践されてきた様々な表現活動について語ることで、自分の中の既成概念を取り払っていきます。視野を広げることが企画立案に際していかに大事であるかを実例を引いて説明していきます。
  • 様々な蓄積が自分に無いと、表現するものに魅力が入り込まない。生きていくこと自体が自己表現であると捉え、誰にでもあてはまる普遍的な概念を自覚し実践していきます。
  • 書くことから舞台映像まであらゆる表現活動について、企画の考え方や常日頃の思うことなど表現のむずかしさと面白さを自分に置き換えて体感し、考えていきます。
●2回目
  • 各人の思考と意識に問いかける形のテーマを設定して、各自に企画のプレゼンテーションをしてもらいます。その内容を細かにアドバイスしていきます。


 2004年3月17日(水)、24日(水)
石田 克巳 (いしだ かつみ) : 企画制作・運営実施
●1回目
  • 舞台、ステージなどイベントについての企画とはどのように企画し実施されていくのか。具体的なケーススタディを通して検証していきます。
  • イベントの意味や成立する背景・収益構造を理解し、オーガナイズしていくことの具体的な項目を学びます。
●2回目
  • 演技・演出・音響・照明などステージに関連する様々な分野の表現を理解した上で、いかにそれぞれが最も活きる企画とは何かを考えると同時に、自分をどのように表現することが企画の真の成功となり得るかを探っていきます。


■ 講師プロフィール


小 山 剛 司
(こやま たけし)


株式会社エフティ資生堂
マーケティング本部
商品企画担当

ソース味なお笑い集団を結成しながら、一流のお笑いも間近に体験。 
香りココナッツのシャンプー「ティセラ」の開発者

1969年、大阪生まれ。少年時代、漫才とカンフーに強烈な影響を受け、エンターテイメントの世界に憧れる。中高生時代は、映画に没頭。監督を志すものの、某クイズ番組に出演以来、表舞台の快感を知る。大学時代、本格的に漫才を始め、心斎橋二丁目劇場などに出演する一方、明石家さんま、ダウンタウン出演の深夜ラジオ番組『ヤングタウン』のADを4年間経験。超一流の芸を目の当たりにし、また、ギョウカイの激務を体験後に就職するも自ら仲間を募り、お笑い集団「チノパンマン」を結成し、ライブ活動を行う。現資生堂ではシャンプー、ボディソープ等のマーケティング業務に携わる。人に感動を与えられる仕事がしたいとの思いと「表現し、伝えたい」にこだわり「ティセラ」をヒットさせる。

 

小 林 和 道
(こばやし かずみち)

株式会社アウダースジャパン代表取締役
大胆な発想と極め細やかな計画でゼロからの会社設立
業界の大変革を睨みながら会社という生き物を自在に操るAV界の若手旗手

1972年 千葉生まれ 17才にして酒と賭博にハマるが、渡米し放浪する。オレゴン州に辿りつき、そこで更なる無価値感を味あわされるが尚も滞在。そのうち田舎暮らしが気に入り、帰国後は大学の2年間を北海道で暮らす。映像制作会社へ入社するも2ヶ月で倒産し、その時苦渋を飲まされた仲間3人と平成12年会社設立。「会社」は生き物であり決して止まることはできない。いかに操り、存続させるか。また、その中にどうやって自己を反映させていくか、あまり表立っては知られないAV業界が社会に対してなにを発信していくか、日本の文化をあらゆる視点に立ち大胆に変革していこうとする可能性の追求から、社員などの「人」とのつながりをキーポイントにした経営の難しさ、面白さをあれやこれやをお話いただく。尚、作品はスライドなど当講義には使用されません、あしからず。 


川 崎 晴 美
(かわさき はるみ)


音楽家

ブラジル国際コンクール優勝 サンパウロ州名誉市民 ピアノ演奏家 歌手 エッセイスト
三谷幸喜・山田和也・松本幸四郎舞台作品の音楽の作曲家 ボーダレスな音楽家

1985年桐朋音楽大学ピアノ科卒。1986年ブラジル リオデジャネイロ州立ヴィラ・ロボス音楽院へ留学。同年、第五回ブラジル国際コンクールにおいて優勝しブラジル各地にてリサイタルを開催、絶賛をあびる。又、その年サンパウロ州スポーツ・文化省より表彰され名誉市民となる。帰国後、日本で初めてのオール・ヴィラロボスのプログラムによるリサイタルを東京、各地で開催し、その年最も注目された演奏家として音楽の友、ムジカ・ノ-ヴァ等の音楽雑誌に掲載される。又、ブラジル音楽についての各種講演や雑誌、プログラム、パンフレット等への執筆、翻訳、ブラジル人ア-ティストの通訳等の多種多様な活動を行う。それらの活動と共に、舞台音楽も作曲・制作から演奏まで手がける。「笑いの大学」「バイマイセルフ」「東京原子核クラブ」「マディソン郡の橋」等。最新作は本年9月「実を申せば」(松本幸四郎主演)。
 


萩 原 朔 美
(はぎわら さくみ)


多摩美術大学教授
寺山修司作品演出 雑誌ビックリハウス初代編集長 映像作家 エッセイスト アーティスト 多摩美術大学教授 様々な側面を持つマルチプルな表現者

1946年 東京生まれ。学生時代に寺山修司主宰劇団「天井桟敷」に参加。劇団旗上げ当初は役者として美輪明宏などと共演するが、演出家としても活躍する。劇団退団後もいつも面白いことを探求し続け、仲間3人と考え抜いた結果、遂に1000ページにもおよぶ企画書を携えPARCO社長へのプレゼンテーション。結果として、PARCO出版 雑誌「ビックリハウス」を刊行させ、一躍若者ブームを演出することとなる。その後、「ビックリハウス」編集長などを経て、現在、多摩美術大学で教鞭を執る傍らエッセイスト、映像作家として活躍中。 

石田克巳
(いしだ かつみ)


ホールアドバイザー


日生劇場、ヤクルトホール、市川市文化会館、NKホール、桐生市民文化会館等ホール施設の運営責任者、支配人を経て、現在、全国公共施設の運営・企画に関するコンサルタントとして活動中。

1947年、東京生まれ 日生劇場でモスクワ芸術座、ロイヤルシェイクスピア劇団、ベルリンドイツオペラの日生劇場公演ほか多数のオペラ、ミュージカル、演劇公演に関わる。その後、市川市文化会館において建設・設備等のアドバイザー業務、管理運営構想、財団設立準備、組織・事業の立案実施などから
公共施設の自主事業の見直しを訴え、自主事業3ヵ年計画を立案実施させる。東京ベイNKホールに支配人として就任後は組織改革を推し進め、首都圏コンベンション施設協議会を設立。桐生市市民文化会館では?落とし、開館記念事業企画をはじとして、市民参画型事業・創造型事業を推進し、群馬県公文協技術部会幹事館の認定を受ける。退任後、現在は全国の公共施設や企業に対するコンサルタントとして活躍中。