自然と共にある。 これがわたしたちの基本姿勢です。 常に、心や身体の状態に耳を傾けていく。 それは自分のことでもあり、また周りの人のことでもあります。 そういった微妙な変化に気付く気持ちの余裕が、 人の生き方を少しずつ変えていくのではないでしょうか。 素晴らしいアイデアも、はやる思いが先走りしてしまうと、 核心の部分が忘れ去られたりすることはないでしょうか。 また、多勢の中庸を取るということが、 いかに物事の本質からずれていくかという現実などは、 なるべくなら避けていきたいものです。 ここは、尺から離れた位置から客観的に諦観していくという、 中庸とは似て非なる「中道」の精神で、 プロジェクトを進めてみようではありませんか。 その方が見えてくる世界が広がり、 また、可能性も増えていくのではないでしょうか。 クリエイティブとは、絵が描けたり文章が上手かったりすることではありません。 人が生きている、そのこと自体が、 まさに、創造的な出来事であり、 新しいことを生み出す源泉なのです。 異質な物事などと無理やり合わせることなく、今ある資源をどう最大限に活かし尽くすか。 自然と一体化出来たとき、そこに必ずや、喜びが生まれてくるはずなのです。 草川　一