FUTURE〜文筆家・勝沼紳一と企画者草川一が当て所なく繰り広げる四方山話〜

ネットのコミュニティについて、思うところ。 その壱          2007年7月17日

この書き込みをね、大学の同期のN女史が読んでてさ、まぁ、今回はそんなネタをもとに「コミュニティ」について、ちょっくら考えてみたいんだけど。
へぇ、Nチャンが。誰にも教えてなかったのに(笑)、どうやってココを調べたの?
それが俺も不思議でね。ネットに会話をさらしておいて、読まれて「たまげた!!」というのもおかしな話だけど(笑)、ネット検索の凄さというか、怖さもあるかな? 彼女は意外にも、ジャニーズの嵐の追っかけだから(爆)、前に載せた、映画「黄色い涙」の書き込み(嵐が総出演してた)に引っかかったか? あるいは倉本聡ネタでひっかったか? とにかく俺とキミとのネットトークの内容を、Nチャンが「知った」わけさ。
しかし、良くココにたどり着いてくれたよね? いやぁ、このHPを管理する側の私としては嬉しい限り。今時、どんな苦心して新刊本を制作したって、部数激減でせいぜい1万部がやっと。営業が弱い版元なら、当たり前に半分ほど売れずに、ということは一度も読者の目に触れずに、返本されて断裁されちゃう。そうなりゃ、どんな文化価値が高いブツも、たんなる産業廃棄物だもんねぇ。
産廃のトラックに積まれる、大量返本の山を、俺、偶然見ちゃったもんなぁ。それもウチらの企画の本の発売日に(^^;)!!
その点、ネットは偉大だね。何ら宣伝してなくたって、内容次第では、Nチャンのような予想外の「反応」がある。
ふむ。それは確かにそうだけど、その先の展開について、ちょいと思うことがあるんだよ。じつは彼女の親友のご母堂が、俺のお袋が倒れたのと同じ、脳疾患で某病院に入院しててね。病院側の明らかな手落ちで、植物人間にされちゃった。
あらまぁ、それはお気の毒に。
嵐か倉本聡かで「引っかかった」Nチャンが、偶然にも、お袋のことを書いた回のトークを読み、「お願い!!」と俺宛に緊急の私信が届いた。もし可能であれば「お母様の主治医を紹介してくれ」と。急ぎでセカンドオピニオンを求めていたんだね。むろん俺は、喜んで紹介してあげた。主治医のアドレスも教えてあげた。一つ条件を付けてね。「俺の名前を出すのは構わないけど、あとはすべてそちらでやってね。俺が直接、間に入るのは嫌だよ」と……。ほら、コトが命にかかわる懸案だから、Nチャンの親友が「藁をもすがりたい」気持ちが強けりゃ強いほど、期待した通りにならなかった時の反動は数倍になるはずだろ? 良かれと思った行動がアダになるのは、人の世の常。その親友のことを、俺はまるで知らないわけだから。名前もご存じない人間のための「善意の第三者」になるのって、ちょっと怖いよ。俺が、そこまで人間が出来てないと言ってしまえば、それまでのことだけどさ。
いや、それは万民が認めることとしても(笑)、キミの言いたいことはよくわかる。とくに、ネットの情報は「顔が見えない」からね。メールのやりとりのまま「現実が動く」世界だから、そのあたりのケアは、扱う人間が十分に気を付けておかなくちゃね。
だよね? ま、N女史も大人だし、その辺は百も承知。俺は情報提供だけして、しばし静観してたんだ。ところが……(次回へ続く)。