vol.5
『たくさんの知らない人たちに、気持ち、救われてきた』2008.10.16 |
〜人生の多くは愛の軌跡に包まれている〜 |
|
Photo by HAJIME |
|
|
|
カツラ |
|
ヨガの生徒さんから、
ドリンキング・フレンズやってほしいって
言われたよ。 |
アキヨ |
|
このサイト、見てくれてるんだ。
うれしいね。 |
ハジメ |
|
うん、うれしい、うれしい。 |
アキヨ |
|
あまり知らない人のほうが差し障りがないから、
深い話ができたり、
素直に話が聞けたりすることって、
あるものね。 |
カツラ |
|
そうなんだよね。
私も、たくさんの知らない人に
気持ち救ってもらってるよ。
結構、何回もあるよ。 |
ハジメ |
|
へえ〜。 |
カツラ |
|
もうずいぶん昔の話になるんだけどさ、
九十九里の男のところに住んでるころ、
19歳くらいのときのことだけど。
ホントにいろいろあって、
もうこんな生活イヤって、
こんなとこ出ていこうって思って、
トボトボ道を歩いてたの。 |
アキヨ |
|
うんうん。 |
カツラ |
|
そのとき、トラックの運転手さんが通りかかって
「どうしたの? こんなところで」って。
「帰る家がなくって」って、言ったら
「まあ、乗んなさいよ」って言われて。
「ありがとうございます」って、乗ったんだよ。 |
ハジメ |
|
ふーん、うんうん。 |
カツラ |
|
「なにがあったの?」って言われたんだけど、
「いや、もう、帰りたくなくって」って、言って。
本当の事情は言えないからさ。 |
ハジメ |
|
そりゃそうだね。 |
カツラ |
|
「別になんでもないですけど……」とか
「帰りたいんです」とか適当にいろいろ言ってて。
そしたら、その運転手さん、
「じゃあ、鴨川まで荷物降ろしに行くから付き合って」って。
で、一緒に鴨川まで行ったんだよね。
たしか、荷物を届けた先は病院だったと思う。
で、私は待ってて。
当時の私なんて小娘だから、
相手からしたらイタズラでもなんでもできちゃうじゃない。
なのに、車に戻ってきて
「いろいろあるよ、人生なんてさ、カツラちゃんさ」
なんて言ってくれて。 |
アキヨ |
|
なんだか映画みたいだね。 |
カツラ |
|
う〜ん。
それで、実家の近くまで送ってくれてさ。
「じゃ、帰えんなね」って。
「でも最後にさ、お願いがあるんだよ」って。
「なんですか?」って言ったから
「オッパイ、片パイだけ見せて」って。 |
ハジメ |
|
え〜! |
アキヨ |
|
で、どうしたの? |
カツラ |
|
うまく対処しましたよぉ(笑)!
でも、今だったら、何が犯罪につながるか分からないよね。 |
アキヨ |
|
カツラちゃんは、ラッキーなんだよ。 |
カツラ |
|
そうだね〜。出会いって面白いよね。
ハジメちゃんやアキヨちゃんとも、
こうして出会えて
一緒にいろいろやっているのも不思議な縁だよね。 |
アキヨ |
|
そうだよね。 |
カツラ |
|
私なんて、
こうやってこの歳まで元気でいられるとは
思ってなかったから。
いま幸せに生きていることが
本当にありがたいの。 |