Vol.8
『“スパゲッティ”って、囁かれたら、ゾクッとしちゃうね』
2009.1.6 |
〜キャンドルを灯して、言葉遊びに興じていく深夜の時間〜 |
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 Photo by HAJIME |
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カツラ |
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やっぱり、
セックスはコミュニケーションだと思うのよ。
ボディ・コミュニケーション。
そうすると、そのコミュニケーションの質が
問われるよね。
表面的なのか、
内側からコミュニケーションできてるのか。 |
ハジメ |
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うん、うん。
気持ちが先行してることが大切だよね。
する、しない、ということに行っちゃうと、
気持ちが後付けになっちゃうよね。 |
カツラ |
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そうだよね。
あ、ココ、ココ、
(トヨエツの朗読)聴いて。 |
アキヨ |
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う〜ん。
トヨエツの声は素敵だけど、
これをエッチのときに語られたら、
ちょっとおしゃべり過ぎない? |
カツラ |
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こんな風にベラベラ喋られるの? |
アキヨ |
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この声ならいい? |
カツラ |
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いや、そうでもないでしょ。
なんかね。
実際のときには、
ここまで喋られたくないよね。 |
ハジメ |
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コメディ映画でさ、
「ワンダとダイヤと優しい奴ら」
っていうのがあるんだけど。
イタリア語フェチの女性に対して、
セックスのとき、男がこう囁くんだよ。
「スパゲッティ」とかって(笑)、確か。 |
カツラ・アキヨ |
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(笑&大拍手) |
アキヨ |
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想像しちゃうよ。
そんな風に囁かれたら、笑っちゃうね。 |
ハジメ |
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(笑)コメディだからさ。 |
カツラ |
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そういえば、こういうのがあったよ。
山田詠美の作品で、
「彼はアンティパストをメインに〜」とか
みたいな。 |
アキヨ |
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面白いね。
でも、あんまり込み入った比喩って、
もう感覚的にスッと入ってこないなあ。 |
カツラ |
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そうそう。
私も、昔はこういう比喩が
好きだったんだけどね。
だんだん、なんかわざとらしく感じちゃうね。 |
アキヨ |
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言葉もいじりすぎちゃうと、
自然じゃなくなっちゃうんじゃない。
それならシンプルに、
いっそ「スパゲッティ」のほうが(笑)。
ゾクッとしそうじゃない(笑)。 |
カツラ・ハジメ |
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(爆笑)。 |
アキヨ |
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(爆笑)。 |
カツラ |
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おかしいね(笑)。
言葉って、面白い。 |
アキヨ |
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うん、うん(笑)。
…そうだ、ねえ、キャンドルある? |
カツラ |
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あるよ。 |
アキヨ |
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キャンドル灯そうよ。 |
カツラ |
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いいねえ。
ちょっと電気消してね。 |